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バリューストリームマップの作り方

バリューストリームマップの作り方

読み取り時間 : 約1分

投稿者 : Lucid 編集部

例えば、会社で最近、リーン生産方式への切り替えを行ったとします。無駄の排除に全員でコミットし、会社の効率向上と業務の円滑化につなげるこのアイデアに、あなた自身賛成しています。

その後、リーン生産方式ではバリューストリームマッピングが重要な役割を果たしていることに気づきます。一例を見てみますが、自分のプロセスに当てはめてどのようにこの図を作ればよいか、見当も付きません。このガイドでは、こうした状況に陥っている方やバリューストリームマップを詳しく知りたい方に向けて、マップのプロセスを説明します。

バリューストリームマップとは?

バリューストリームマップ (VSM) とは、製品製造やサービス提供に関連するステップを図示して分析するフローチャートです。プロセスの現状を最初から最後までマップに仕立てたら、プロセスに付加価値を加えない箇所を特定し、そうした箇所を低減していきます。

バリューストリームマッピングはリーン生産方式から生まれました。これは、リーン手法の主目的である過剰生産、不良品、人や製品の移動といったあらゆる無駄のコントロールを可視化する上でマップが役立つためです。

バリューストリームマップ作成のヒント

この記事では、VSM の具体的な作成方法を中心に紹介しますが、自社のプロセスを可視化する前に、まずそのプロセスをじっくりと観察する必要があります。以下のヒントを念頭にバリューストリーム分析を行いましょう。

  • 経営陣にまず相談する。主なステークホルダーの目標を把握し、分析対象のプロセスを選択する際にはこうした目標を考慮します。
  • プロセスを観察してデータを収集する。同僚に既存のプロセスを教えてもらいましょう。プロセスエンジニアの中には、プロセスの最終段階からスタートする人もいます。各ステップの完了にかかる時間を記録し、非効率な箇所を記録していきます。作業員数、労働時間数、各バッチの サイズ 、機械のアップタイムとダウンタイムなどが考えられます。
  • 現状をまず記録し、その後将来の状態に移る。問題を実証できるよう、ありのままのプロセスを記録します。バリューストリームマップが完成したら、理想的なワークフローを示す別のマップを作成できます。

バリューストリームマッピングガイドでこの方法論の詳細と使用すべきタイミングを確認しましょう。

 

バリューストリームマップの作り方

プロセスを確認し、必要なデータを収集する方法が理解できたら、バリューストリームマップを作成し、プロセスの分析を始めましょう。

プロセス全体の流れを個別に説明しますが、バリューストリームマップの基本的な手順は以下のとおりです。

バリューストリームマップのプロセス

注 : Lucidchart で図を作成する場合は、必ずバリューストリームマップテンプレートを使うか、バリューストリーム図形ライブラリを追加しましょう。エディター下部の [他の図形] をクリックし、「バリューストリーム」にチェックを入れれば OK です。

1. バリューストリームマップの範囲を決定

まず始点と終点を作成し、文書の左上と右上に配置します。サプライチェーン全体を対象とする場合は、サプライヤーや原材料から始まり、顧客で終わることとなるでしょう。尖った図形 (Lucidchart の [プロセス] ライブラリを参照) でこれらの点を表します。

顧客の隣には、顧客の要求対応にかけられる最大の時間を指す「タクトタイム」を入力します。この数値は、生産にかけられる分数を必要な生産単位で割って算出します。

バリューストリームマッピングの例 スコープ

2. プロセスのステップをマッピング

プロセスボックスを追加 (Lucidchart の「プロセス」の「専用工程」図形を使用) して、関連するすべてのステップを表示します。各プロセスボックスの隅には、対象プロセスのステップを完了するオペレーターの数を表す小さな丸が表示されます。以下の例では、パンをトーストする人、ツナを追加する人、サンドイッチを包装する人が1人ずついます。

各プロセスボックスの下に分析用のデータボックスを入れます (Lucidchart の「情報」の「その他の情報」図形を使用) 。これらのボックスには以下のようなデータを含めますが、この他の内容も追加できます。

  • C/T (サイクルタイム):1つの部品が完成するまでの時間
  • C/O (切り替え時間):製品の種別を切り替える時間
  • アップタイム:機械が稼働している時間の比率
  • 歩留まり:検査に合格した部品の比率

バリューストリームマップの例 プロセスボックス

3. 在庫と待ち時間を追加

次に始点と終点、プロセスボックスを矢印で結んでプロセス全体の流れを示します。Lucidchart では、「矢印」図形ライブラリに必要な図形がすべて含まれています。太い実線は納入を表します。この例の場合では、サプライヤーが原材料を工場に納入し、工場が完成したサンドイッチを顧客に納入しています。点線の矢印は押し込み (プッシュ) 矢印とも呼ばれ、あるプロセスから次のプロセスへと押し出される材料を表します。

各ステージの間では、在庫を示す三角形 (Lucidchart の [材料] の図形を使用) で各ステップの最後の WIP (仕掛品) に含まれる部品の数量を示します。納入を示す矢印では、トラックや飛行機のマークなど、交通手段のマークで配送方法を示すこともできます。

バリューストリームマップの例 在庫

4. 情報の流れる方向を指定

バリューストリームマップは、生産工程に加えて、その工程における情報の流れを示すものでもあります。生産管理ボックスを追加して、生産のスケジューリングとコントロールを行う担当者を表します。この図形は Lucidchart の「情報」にあり、一般的には始点と終点の間に配置されます。ボックスの下半分にはこのグループの責任者を追加することができます。

続いて、情報伝達の系統を加えます。ギザギザの線はメール、電話、ファクスなどの電子通信を示します。やり取りするデータの種類や頻度、使用する媒体などのメモを追加することができます。直線は、メモや紙ベースでの報告書、対面での会話など、手動でのやり取りを表します。条件付き書式設定ルールを追加すれば、プロセスの変更に従い図形や線が自動的に更新されるようになり、情報の流れを正確に把握できます。

この例では、生産管理が顧客からの発注を受け、サプライヤーに週の予測を電子的に送信しますが、生産スタッフには日次のスケジュールを直接手渡ししています。

 

バリューストリームマップの例 情報フロー

5. タイムラインを作成

最後に、バリューストリームマップの下部にタイムラインを追加します。プロセスの無駄の発見が目的のマップのため、タイムラインは最も重要な要素となります。

タイムライン (Lucidchart の [バリューストリームマップ] ライブラリにあり、必要なだけ延長可能) は2階層になっています。下半分には、上のデータボックスから取り出した付加価値のあるプロセスの時間を入力します。上半分には、付加価値のないプロセスの時間を入力します。Lucidchart で数式を使えば、時間を正確に計算し、効率を把握することができます。今回の例では、過剰生産を考慮して計上した在庫から付加価値のない時間を算出しました。顧客が1日に800個のサンドイッチを注文するため、800個で1日分の非付加価値時間となります。

このタイムラインの右側には、これらの情報すべてをまとめたデータボックスがあり、一般的には以下のような情報が記載されています。

  • PLT (生産リードタイム):タイムライン先頭からの非付加価値時間の合計
  • VA/T (付加価値時間):タイムライン下半分の付加価値時間の合計
  • PCE (プロセスサイクル効率):PLT に含まれる付加価値時間の比率

バリューストリームマップの例 タイムライン

これで完成です!

バリューストリームマップのプロセスは以上ですが、無駄の排除が目的のマップを作成する以上、もっとスピーディに作図する方法がないか、気になるところです。そんな場合はぜひ Lucidchart の VSM テンプレートを使ってみましょう。

VSM が完成したら、いよいよプロセスを実践します。マップを同僚と共有し、無駄を排除しながら効率を把握していきましょう。共同編集者がアクセスできるようリンクを送信したり、プレゼンテーションモードでマップをプレゼンしたり、PowerPoint、Excel、Confluence などのプログラムにインテグレーションでマップを埋め込んだり、共有方法はニーズに合わせて選べます。完成したマップは現在のプロセスが正確に反映されるよう必要に応じて更新し、関係者全員で最新情報を常に共有できるようにしましょう。

illustration of people working together

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