devops エンジニアの役割と責任範囲

DevOps エンジニアの役割と責任範囲

読み取り時間 : 約2分

投稿者 : Lucid 編集部

「混成語」とは、単語を組み合わせて新しい単語を作ることを意味しますが、「DevOps」もこの一例で、「開発 (development)」と「運用 (operations)」という言葉を組み合わせたものです。具体的には、企業のアプリ開発チームと IT 運用チームによって実行する責任とタスクを共有することを示します。

この記事では、DevOps エンジニアの責任、理想的な DevOps エンジニアのスキルセット、DevOps チームの役割、DevOps の未来など、DevOps エンジニアとしての成功を目指したり、チームにエンジニアを採用する上で知っておきたいすべての情報を提供します。

DevOps とは?

一般に DevOps は、以下に示すように、開発、品質保証、IT 運用の間のギャップを埋める役割を果たします。DevOps は、こうしたさまざまなチーム間のコミュニケーションとコラボレーションを促進する一連のプラクティスです。

devOps の概要

DevOps の目標は、ソフトウェアの開発、品質管理、展開、統合に関わる日常的なタスクを単一の継続的なプロセス群に統合することです。開発サイクルを短縮し、チームが高品質のソフトウェアを継続的に提供できるよう支援するベストプラクティスと原則をチームで開発していきます。

DevOps の原則と実践

公式の DevOps フレームワークはありませんが、以下のように、組織に DevOps を実装する際に役立ついくつかの原則はあります。

  • プロセスを自動化する。
  • 高品質のシステムを継続的に提供する。
  • フィードバックに迅速に対応して、プロセスを継続的に改善する。

DevOps は、アジャイル手法の延長線上に当たり前にあるものです。アジャイルワークフローには、開発チームと運用チームにそれぞれ個別の目的があり、DevOps は、開発チームと IT 運用チームの間のコミュニケーションとコラボレーション不足に対処します。DevOps とアジャイルを併用すると、両方のチームがコードのリリースと統合を混乱なく管理できるようになります。

DevOps エンジニアの責任範囲とは?

DevOps エンジニアは、さまざまなチームや部門と協力してソフトウェアシステムを構築し、実装します。DevOps 分野に携わるのは、ソフトウェア開発者、品質保証専門家、IT スタッフと協力してコードリリースを管理する経験豊富な IT の専門家です。

DevOps エンジニアには、マルチタスク能力、柔軟性、そして一度に多くの異なる状況に対応する能力が必要です。具体的には、DevOps エンジニアの仕事には以下のようなものがあります。

  • ドキュメントの作成と管理 : サーバーサイドの機能の仕様とドキュメントを作成します。

  • システム分析 : 現在使用されているテクノロジーを分析し、改善と拡張のための計画とプロセスを開発します。DevOps エンジニアは、緊急の分析ニーズに対応するためのサポートを提供します。

  • 開発 : IT ソリューションの開発、コーディング、構築、インストール、構成、保守を行います。

  • プロジェクト計画 : プロジェクト計画会議に参加し、システムオプション、リスク、影響、コストやメリットに関する知識を共有します。さらに、DevOps エンジニアは運用要件と開発予測の伝達も行います。

  • テスト : コード、プロセスや展開をテストして、エラーを合理化・最小化する方法を特定します。

  • 展開 : 構成管理ソフトウェアを使用し、アップデートや修正プログラムを本番環境に自動導入します。

  • メンテナンスとトラブルシューティング : 本番環境が円滑に稼働するよう、アプリケーションの定期的なメンテナンスを行い、メンテナンスの要件と手順を開発します。

  • パフォーマンス管理 : ギャップ分析を実施し、代替となるソリューションを特定して、修正を支援することにより、パフォーマンスの向上を推奨します。

  • 管理 : 組織の規模によっては、DevOps エンジニアが DevOps エンジニアチームの管理も担当する場合があります。

DevOps エンジニアに必要なスキルセットとは?

DevOps エンジニアの役割は特定のキャリアパスによって定義されるわけではありませんが、DevOps をキャリアにしていくには、いくつかのスキルが必要です。

  • コミュニケーション : DevOps エンジニアは、さまざまなチームのさまざまな人と協力する必要があるため、チーム間での口頭および書面によるコミュニケーションが非常に重要となります。大勢の人との仕事やコミュニケーションが苦手な場合は、DevOps には向いていないかもしれません。

  • 問題解決とトラブルシューティング : DevOps エンジニアには、日常のプロセスや手順における問題やボトルネックを迅速に特定することが求められます。改善を提案し、必要に応じて修正を実装して、プロセスが期待を確実に満たせるようにする必要があります。

  • ソフトウェア開発 : DevOps エンジニアには、ソフトウェアアプリケーションの開発経験と、Java、JavaScript、Perl、Ruby、Python、PHP、Groovy、Bash などのスクリプト言語に関する十分な知識が必要です。

  • プロセス指向 : DevOps エンジニアには、結果や根本原因ではなく、プロセスと手順に集中する能力が求められます。DevOps エンジニアはまず設計上の問題を理解した上で修正を試みます。また、過去の問題でうまくいった解決策を新しい問題にも強制的に適用しようとはしません。

  • 文書化 : 知識が引き継がれるよう、プロセスを明確に文書化する必要があります。

  • アジャイルの経験 : アジャイルソフトウェア開発環境の理解や経験は、DevOps エンジニアにも役立ちます。

  • 製品/プロジェクト管理 : DevOps エンジニアには、開発プロジェクトを主導し、スケジュールを管理した経験が必要です。

  • 学歴 : 通常は、コンピューターサイエンス、エンジニアリング、ソフトウェアエンジニアリングまたは関連分野の学士号または修士号が必要です。

  • IT のベストプラクティス : 常時稼働のサービスにおける IT 面でのベストプラクティスの経験や十分な理解が必要です。

  • 展開/構成管理 : DevOps エンジニアには、Git、Jira、GitLab、Jenkins などの構成管理ツールを使用して展開と統合を管理した経験が必要です。

  • オペレーティングシステムプラットフォーム : Windows や Linux オペレーティングシステム環境の経験が役立ちます。

DevOps ツールにはどのようなものがありますか?

展開の配信や統合プロセスの自動化に役立つツールがいくつかあります。DevOps エンジニアになりたい場合は、継続的デリバリーとカスタム自動化スクリプトに役立ついくつかの展開ツールに慣れておくことをおすすめします。

  • ソース管理ツール : Git、Jira、Subversion などのソース管理ツールは、プロジェクトに加えられた変更を追跡するのに役立ちます。こうしたツールを使うことで、いつでも簡単に以前のバージョンのコードに戻すことができます。動作中のコードのバージョンを確認し、現在のバージョンと比較して問題を追跡・修正できるため、新しいバグが発生したときに特に役立ちます。

  • 継続的インテグレーションツール : 継続的インテグレーションとは、開発者がバージョン管理リポジトリに変更を (1日に数回) コミットする際にコードのテストとビルドを自動化する方法を指します。Jenkins、Buildbot、Buddy などのツールは、展開されたソフトウェアのステータスに関するフィードバックを開発者に常に提供し、欠陥を警告してくれるので、問題が発生したときに迅速に解決できます。

  • チーム管理ツール : Agile Manager や Agile Bench など、さまざまなチーム管理ツールがあり、チームのタスク管理、ステータスの追跡やスケジュールの管理に役立ちます。

  • 視覚化ツール : 視覚化することでシステム全体をよりよく理解できるため、問題のトラブルシューティングを迅速に行い、将来の拡張を計画するのに役立ちます。Lucidchart は、複雑なネットワーク、コードベース、インフラストラクチャを視覚化し、これらの図をチームメンバーと共有して、世界中のどこからでもコラボレーションを促進するのに最適です。

コストを含むクラウドアーキテクチャの例
コストを含むクラウドアーキテクチャの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

DevOps チームの役割とは?

DevOps チームは、IT 運用とエンジニアリングの間の連絡役として機能します。DevOps チームが社外の顧客と仕事をすることはめったにありませんが、社内外の顧客に高品質のサービスと製品を確実に提供するために「顧客第一」の考え方を保ち、他のチームと協力して、クラウドプログラムのスケーリング、ワークフロープロセスの計画と作成、自動化手順の開発、更新の展開などを行います。

今後の DevOps エンジニアのあり方は?

クラウド開発が成長し続け、より多くの企業がクラウドへの移行を進める中、DevOps の未来は良好と思われます。過去2年間で多くの企業が DevOps プラクティスを導入し、さらに多くの企業がその導入を計画しています。

企業は、開発者と IT を近づけるために今後も DevOps の採用を続けると見られ、DevSeqOps などの新しい役割が開かれることになります。DevSecOps の役割は、DevOps の組み合わせにセキュリティを追加したもので、配信サイクルのすべての段階でシステムのセキュリティを確保することを目指しています。

セキュリティに加えて、その他の DevOps トレンドには以下のようなものがあります。

  • 「モノのインターネット」世界への拡張 : DevOps は、頻繁なソフトウェアの更新に加え、さらに頻繁な IoT デバイスの更新を容易にするのにも役立ちます。

  • DevOps エンジニアの給与の上昇 : salary.com によると、米国の DevOps エンジニアの給与範囲は年間103,780ドルから128,150ドルです。

  • 業界全体での自動化とテストの優先順位向上 : こうした傾向により、DevOps エンジニアの需要が増加します。

DevOps の分野で働くことに関心があるなら、たくさんの機会がありますが、まずは、展開の自動化、品質保証、テストの自動化やバージョン管理についての十分な理解と経験をつけましょう。この分野は進化と成長を続けるため、必要な DevOps の仕事が見つかる機会はふんだんにあると考えられます。

DevOps のライフサイクル

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