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アジャイルにおける製品バックログ

最高のスクラム製品バックログを作成する方法

読み取り時間 : 約1分

投稿者 : Lucid 編集部

テクノロジー業界で働いている方なら、所属するソフトウェアチームや製品開発チームでスクラムプロジェクト管理手法 (アジャイル手法の一派) を使っていることも多いでしょう。これは、一度に完全な製品をリリースするのではなく、2週間単位のスプリントで作業を完了し、継続的に製品を開発していくというものです。

ただ、どのプロジェクト管理手法にも共通しますが、この手法でも整理整頓が重要です。そのために重要なツールがスクラム製品バックログです。

アジャイルにおける製品バックログとは、基本的には、開発チームが対応すべき項目を一覧にしたもので、製品の中で完成させる必要がある項目をまとめた ToDo リストです。バックログの項目は2週間のスプリントで取り組む項目とは異なりますが、こうすることで、今後の予定を把握し、新機能リリースのための計画を立てて迅速に作業を進めることができます。

この記事では、製品バックログが重要な理由、バックログ作成と調整の方法、さらにスプリント計画にログを反映させていく方法を説明します。

製品バックログの例
製品バックログの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

アジャイルにおける製品バックログとは?

公式スクラムガイドによれば、製品バックログとは「製品に必要となることが既知であるすべての項目を順に並べたリスト」を指します。

製品バックログには実行中のスプリント中に完了しない作業も含まれ、スプリントのループの枠外にありますが、スプリントの計画方法に影響を及ぼします。製品バックログは以下の関係者からのフィードバックで構成されます。

  • 開発チーム
  • 顧客
  • ステークホルダー

この上では、実際の製品バックログの一例を示しています。

製品バックログが重要な理由

製品バックログとは、ブレインストーミングの内容や製品計画を実行に移すための手段と捉えられます。ステークホルダーや顧客からは、製品改善のためのさまざまなアイデアが寄せられますが、全部が全部よいものではなく、中には価値のないものもあり、製品バックログが整理されていないと、優れた貴重なアイデアとそうでないものを見分けるのが難しくなります。製品バックログには、他にもいくつかのメリットがあります。

  1. リストとして整理され、メンテナンスがしやすい。
  2. 優先順位をつけやすい。
  3. 優先順位の変化に合わせて変更できる。
  4. 依存関係をひと目で確認して並べ替えられる。
  5. 短期的なニーズだけでなく、長期的な視点で製品を捉えられる。

つまり、製品バックログがあれば、チームが長期的に製品を体系的かつスマートに改善できるようになります。

製品バックログに含まれる要素

スクラムガイドでは、製品バックログに含めることができる内容を詳細に規定しており、不要な要素を排除する上で参考になります。製品バックログには以下が含まれます。

  • 機能
  • 関数
  • 要件
  • 機能強化
  • 修正

ただ、単なる ToDo リストとは異なり、製品バックログの項目にはそれぞれ以下のような特徴があります。

  • 顧客に価値を提供する
  • 優先順位が付けられている
  • 見積もりがある

バックログには、メール送信といった低レベルのタスクは含めません。定期的に更改を行い、常に最新の状況を反映した記録とすることが大切です。

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製品バックログの作成方法

スプレッドシートで製品バックログを作成することがよくありますが、ここでは大きな問題が起こります。スプレッドシートは行を頻繁に移動することが困難です。また、書式設定などにも限界があり、悩みの種となります。

製品バックログを作成するには、Jira Software や Lucidchartなど、より柔軟なソフトウェアを使うのがよいでしょう。Lucidchart の製品バックログテンプレートを使えば、手軽にバックログの作成を始められます。変更内容が常に反映され、ステークホルダーとの共有もしやすく、書式のアレンジも簡単です。

どのソリューションを使う場合でも、以下の手順でスクラム製品バックログを作成します。

1. バックログにアイデアを追加する

ステークホルダーから製品改善のアイデアを集めます。

2. 主要なポイントを明確化する

ステークホルダーから製品の機能追加や修正に関するフィードバックを受けたら、以下の点を必ず確認します。

  • 追加や修正の理由
  • 追加や修正が製品全体に及ぼす価値の大きさ
  • 項目の仕様

3. 優先順位を付ける

バックログには、明確に定義され、その時点で優先度の高い項目を並べ、優先度の低い曖昧な項目は下部に配置します。価値のない項目は追加しません。

4. バックログを定期的に更新する

バックログは、優先順位を見直し、改良を加えて常に最新の状態に保ちます。

製品改良のアイデアが集まる中、バックログに何百もの項目が追加される場合もあるでしょう。中には破棄されるものもありますが、さらに深堀りしたいもの、最終的には開発段階に進めたい項目が次第にバックログの上方へと移動していきます。

カスタマイズ可能な製品バックログテンプレートで手早く作業を始めましょう。

製品バックログテンプレート
製品バックログテンプレート(オンラインで変更するには画像をクリック)

製品バックログの優先順位付け

製品バックログのオーナーは 製品オーナーです。製品オーナーの仕事は、可能な限り最高の製品を作ることであり、そのためにはソフトウェアに対して最も付加価値の大きい要素を最初に開発する必要があります。バックログは最も価値のある項目からランク付けされているので、通常は一番上には最も価値のある要素が来ますが、そうした要素には先に開発しなければならない依存関係がある可能性が高いため、そうでない場合もあります。

優先順位の高い項目は、見直しを経て、製品に対する付加価値が大きいものとなります。

優先順位が中程度の項目は、見直し (各タスクを詳細化するプロセス) 候補となります。

優先順位が低い項目は、依存関係を持たせるではなく、見直し候補となるまでは無視して構いません。

次のスプリントサイクルに追加するリスト上位に近づいた項目については、対応がしやすいよう、項目の見直しを行います。各ブロックを色分けすれば項目を見分けやすくなります。例えば、十分に見直しされ、スプリント計画に組み込める段階の項目は緑で表します。優先度が中程度のものは黄色、低いものは赤などで表すほか、ちょっと遊んで全部の項目をネオンカラーにすることもできます。

製品の見直し

製品の見直し (リファインメント) とは、製品バックログに含まれるタスクを、漠然としたアイデアではなく対応項目となるよう明確なものに変えるプロセスを指します。

例えば、デートアプリを開発しているとしましょう。ステークホルダーや顧客からのリクエストに身元チェック機能の統合があり、これを製品バックログに追加しました。ただ、これだけでは、その機能の開発に必要なタスクを割り当てるのに必要な情報が不足しています。

製品バックログの各タスクに必要な情報を追加することで、各項目の内容をを明確にすることができます。例えば、先程のデートアプリの身元チェック機能に関しては、身元調査を行うために提携する機関、身元調査を行うためにユーザーから収集する情報、調査の最終的な目的といった内容を簡単に追加することができます。リンクや写真などの情報も手軽に追加できます。

製品の見直しには2通りの考え方があります。製品バックログの全項目を見直すチームもあれば、優先順位が中程度の優先度の項目を見直して優先順位を高める形でメンテナンスを行うチームもあります。

テレワークのスプリント計画作成

スクラム製品バックログを用意しておくことで、スプリント計画がスムーズに進むようになります。バックログで ToDo 項目がすでに定義されているため、スクラムボードに簡単に移動でき、各項目の見積もりを使って、次回のスプリントに追加できる対応項目の数を決めることができます。その後は、スプリントサイクルのガイドラインに沿って各項目を完成させていくことになります。

スプリント計画ミーティングの例
スプリント計画ミーティングの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

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詳細なスクラムタスクボードの例
詳細なスクラムタスクボードの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

製品バックログを使うことで、今後製品に追加する項目を俯瞰的に把握することができますが、その本当の価値は、対応項目を整理し、絞り込んで定義する機能にあります。この機能を十分に活用すれば、混乱を避け、体系的に製品価値を高めることに集中できるようになります。Lucidchart で製品バックログを作成して、開発プロセスの重要な要素である製品バックログの共有、更新や変更がスムーズに進むことを実感しましょう。

著者について

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