複雑なネットワークの構築前には、まずネットワーク図を作成して、ネットワーク全体が正常に動作するかどうかを確認することが必要となります。ネットワーク図により、ネットワークアーキテクチャを視覚的に表現することが可能となり、周辺機器、ファイアウォール、サーバーやメインフレームがどう共存し、互いに調和して動作するかを明確に確認できます。これとは逆に、ネットワークの動作に問題がある場合に、こうした図を問題の特定に使用することもできます。
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ネットワーク構成図やインフラの可視化には、Lucidchart を試してみましょう!構成図の記号やサンプル、自動作成機能も豊富です
ネットワーク構成図の作成ガイド
ネットワークと同様に、複雑度により、ネットワーク図には多数の要素が含まれる場合があります。まず、紙の上でネットワーク図を描いてみることをおすすめします。最初に、図を構成するすべてのコンポーネント (クラウド、サーバー、クライアント、メインフレーム、周辺機器、ハブ、ルーターなど) を列挙します。次に、これらの要素の間に線を描き、接続状況を確かめます。接続ポイントを分かりやすくするため、線が交差しないようにするとよいでしょう。
全体的なレイアウトが完成したら、ネットワーク図ソフトウェアで図式化していきます。基本的なツールを使った手動での作図に挑戦する前に、ネットワーク図テンプレートを選んで出発点として利用してみるのもよいでしょう。作図ツールには、ネットワークのすべての部分を表す画像が簡単に使用できるものを選びます。また、背景にグリッド線のあるものを選べば、図上での項目の整列や配置も容易です。
図の全容が具体化し始めたら、カスタマイズを始めます。最初に図のすべての要素に名前を付けます。その後、バックエンドのコンポーネントの周辺機器に名前を付ける際には、テキストのフォントやサイズを変更します。接続を表す線は色分けして表してみましょう。こうしたディテールを加えることで、表現力に優れた図を作成することができます。ネットワーク図が完成したら、保存し、印刷することができます。オンラインツールの場合には、リンク (またはその他の形式) での共有や、他のユーザーを招待して共同編集することも可能です。
Lucidchart を使えば、素早く、簡単に図を作成することができます。今すぐ無料のトライアルを開始して、作図と共同編集を始めましょう。
システム構成図を作成ネットワーク構成図の作成ステップ
ネットワーク図の概略が出来上がったところで、Lucidchart のネットワーク図ツールを使用してデジタル版の図を作成していきます。さまざまなネットワーク要素を表すアイコンや画像すべてが含まれるネットワーク図テンプレートを利用することもできます。テンプレートが設計内容にそぐわないように見えても、心配はいりません。図上の要素は簡単に削除することができます。アカウントへログイン (アカウントをお持ちでない場合には、無料の Lucidchart トライアルに登録しましょう) し、以下の手順に従います。
1. ネットワーク図テンプレートを選択する
[文書] セクションでオレンジ色の [+文書] ボタンをクリックし、[ネットワーク図] テンプレートをダブルクリックします。

2. ネットワーク図に名前を付ける
画面左上の [ネットワーク図] ヘッダーをクリックします。ポップアップ画面が表示されます。テキストボックスに図の名前を入力し、[OK] をクリックし ます。画面左上にネットワーク図の名前が表示されます。

3. 必要のない既存の要素を削除する
テンプレートは出発点に過ぎません。ネットワーク図テンプレートに使わない要素が含まれている場合には、今のうちに削除しておきます。対象の項目をクリックし、マウスで右クリックします。画面に表示されるメニューオプションから [削除] を選択します。
ヒント: キーボードの [Delete] キーを使うこともできます。

4. 図にネットワーク構成要素を追加
画面の左側には、コンピューター関連の多彩なアイコンが表示されています。標準アイコン、Cisco (Basic/Extended)、ネットワーク、電子機器、オーディオ装置、Bing 画像などのオプションから選択することができます。オプションの数が非常に多いため、左側の列の上部の検索ボックスに探しているネットワーク機器の名前を入力して検索するのもおすすめです。または、画像やアイコンをスクロールして探すこともできます。希望するアイコンが見つかったら、クリックして画面へドラッグします。
(注意: ここでは、利用可能なすべてのオプションを示すため、さまざまなアイコンや画像を使用しています。一貫性を保つには、同じセットのアイコンを使用することをおすすめします。)
5. ネットワーク図の項目に名前を付ける
ネットワークの接続の描画を始める前に、図に追加した項目に名前を付けます。ご覧のように、実体を四角で囲むと、グループ化することができます。テキストの入力と四角の描画は以下の方法で行います。
テキストの追加: 図にテキストを追加するには、左側の列を下へスクロールして [標準] を見つけます (T、四角、矢印、メモ、色付きのボックスが表示されています)。T をクリックし、テキストを追加したい場所へドラッグします。テキストを入力し、色、フォント、サイズ、太字などのメニューオプションを使用してカスタマイズします。

コンテナーを利用した項目のグループ化: 左側の列をスクロールして [コンテナー] を表示します。図上の複数の項目の周りに描画する図形を選択し、クリックして図上の配置したい場所へドラッグします。図形をクリックすると、ボックスのサイズを調整できることを示す四角が角に表示されます。角をクリックし、ドラッグしてコンテナーのサイズを調整します。整列やサイズ調整の際には背景のグリッドを利用することができます。

6. コンポーネント間の接続を描画する
任意のコンポーネントをダブルクリックし、オレンジ色の丸のどれかをクリックして長押しし、接続する記号へ線をドラッグします。この手順を繰り返し、ネットワーク図のすべての接続を描画します。

ヒント: 矢印のスタイルを変更するには、まず対象の矢印をクリックします。次に、メニューバーの矢印アイコンをクリックし、表示される2種類のスタイルのいずれか を選択します。すべての矢印のスタイルを変更するには、[編集] メニューの [すべて選択] を選択し、希望のスタイルをクリックします。
7. タイトルを追加してネットワーク図を共有する
ファイル名と同じタイトルがネットワーク図グリッドの上部に表示されます。実際の図の名前を変更する場合には、図のタイトルをダブルクリックし、新しい名前を入力します。フォントの種類とサイズを変更する場合には、画面上部のメニューバーのショートカットキーを使用します。

作成したネットワーク図は、メール、ウェブリンク、ソーシャルメディア (Facebook、Twitter、Google+ や LinkedIn) 経由、またはウェブサイトへの埋め込みで簡単に共有することができます。画面右上の青色の [共有] ボタンをクリックするとポップアップが表示されます。図を共有したい方法を選択し、適宜情報を入力します。

共同編集者を追加する際には、図を編集するアクセス権限を付与し、チャット機能 (画面右上の黄色の引用符アイコン) を利用して会話することができます。
ネットワーク構成図を作成する最も簡単な方法
Lucidchart はまさにそんなツールです。直感的でシンプルな Lucidchart のオンラインツールを使えば、紙ベースのスケッチを同僚みんなと共有したくなる美しいネットワーク図に変換することも容易です。ウェブベースのアプリ、Lucidchart では図が自動保存され、インターネット接続環境があればどこからでもアクセスが可能です。ネットワーク図を同僚と共有する際に、相手がファイルを開けるか、ファイルにアクセスできるかを心配する必要ももうありません。図を編集するアクセス権限を共有先の相手に付与すれば、変更やコメントの追加も可能です。無料のトライアルに登録して、Lucidchart の使いやすさを実感してみましょう。