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バランススコアカードの作り方

戦略目標を達成するためのバランススコアカードの作り方

読み取り時間 : 約1分

投稿者 : Lucid 編集部

バランススコアカード (BSC) は、1990年代に開発され、大小の組織で急速に普及したツールで、従来の収益や財務の健全性に焦点を当てた形から全体の業績をより包括的に把握する形へと、経営管理に革新を起こしました。

今日、少なくとも戦略的目標の管理にバランススコアカードを利用している企業は、全体の70%に上ります。誕生してから30年足らずのシステムの導入率としては、かなり印象的な数字と言えます。

この記事では、バランススコアカードの仕組みと Lucidchart を使った作成方法をご紹介します。

バランススコアカードの例
バランススコアカードの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

バランススコアカードとは?

バランススコアカードとは、ロバート・キャプランとデイビッド・ノートンが開発した経営システムで、 組織における事業目標の達成と重要な戦略の実行を支援するものです。

従来の組織では、主に財務的な指標や目標に注目して経営を管理し、戦略を策定する傾向がありました。財務や収益は事業の健全性や業績にとり大きな意義を持ちますが、これだけでは経営の成功や失敗を描き出すことはできません。

バランススコアカードは、事業における以下の4つの主要な視点を特定、測定、管理することで、組織の戦略目標と全体的なビジョンのバランスをとることを目的としています。

  • 顧客
  • 財務
  • 内部のビジネスプロセス
  • 学習と成長

こうした4つの視点に立ち、リーダーは各事業の観点から戦略目標を描き、そのパフォーマンス指標を戦略マップに結びつけます。戦略マップにはそれぞれの目標の相互の関連が示されており、組織の戦略の全体像を一目で把握することができます。

バランススコアカードにはパフォーマンス測定の側面もありますが、その本来の姿は経営システムです。

事業上の4つの主要な視点を組み合わせることで、企業とその経営陣がより確かな情報に基づいた意思決定を行い、確信を持って経営を進められるよう支援するツールです。

4つの視点を理解する

バランススコアカードでは、主に4つの視点から組織の健全性を評価します。この視点はそれぞれ、ビジネスの異なる部分に注目したもので、リーダーが自社のパフォーマンスを包括的かつきめ細かく理解する上で役立ちます。

学習と成長

この視点は「組織力」とも呼ばれ、組織のパフォーマンスを、人的資本、文化、技術とインフラの観点から眺めたものを指します。

例えば、従業員がタスクの実行やプロセスの管理に技術スタックを使用しているか、組織が適切なトレーニングとリソースを提供しているか、競争力維持のためにどのような取り組みをしているかなどを検討します。

「学習と成長」の視点では、情報や知識がどれだけ従業員に取り込まれ、実践に移され、競争上の優位性を生み出しているかを考えます。

内部のビジネスプロセス

次の視点では、社内のプロセスの運用状況に注目します。

パイプラインに対応を要するギャップ、遅延やボトルネックが存在するか、効率化と効果の改善のためにプロセスを合理化する方法、変化するビジネスニーズや状況にどれだけ早く適応できるかなどを検討します。

顧客

「顧客」の視点では、顧客やステークホルダーにとって何が重要なのかを検討し、新規顧客の開拓、ブランドの認知度や信頼度の向上、顧客満足度の向上を重視します。

言い換えれば、組織がサービスを提供する対象である顧客やステークホルダーにどれだけ貢献しているかを考えます。

財務

最後に検討する要素が組織の財務状況です。従来は、この視点ばかりが強調されていました。

ただ、財務状況は過去の意思決定の成果を示す遅行指標ではあるものの、組織の健全性を示す重要な要素であることには変わりなく、全体業績を把握し、将来に向けた戦略を立てる上での鍵となります。

戦略マップを使ったバランススコアカードの例
戦略マップを使ったバランススコアカードの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

バランススコアカードを使うメリット

その名が示すように、バランススコアカードを使用する最も大きなメリットの一つは、組織のパフォーマンスをバランスよく把握できることですが、これに限らず、他にもさまざまなメリットがあります。

バランススコアカードを活用することで、以下のようなメリットや競争力が得られます。

戦略計画の改善

バランススコアカードは、企業のリーダーが組織の各部門にとり最も重要な優先事項をすばやく抽出し、パフォーマンスの最適化のために戦略を調整する上で役立ちます。

バランススコアカードは、いくつかの視点を見失いがちな大規模な組織にとって特に有効です。4つの主要な視点を一元化することで、経営陣は組織全体で連携した明確な戦略を立てることができます。

プロジェクトの整合性向上

優れた戦略計画を立てることで、組織全体のプロジェクトや取り組みの成果を高められます。リーダーが各レベルにおいて戦略的優先事項を定義することで、各部門やチームは、各自のプロジェクトが企業の包括的な目標に沿っていることを確認することができます。

例えば、従業員が全社的な目標を理解できていれば、個人やチームの目標を効果的に設定しやすくなり、事業戦略に沿ったプロジェクトを計画して優先順位をつけられるようになります。

効果的なパフォーマンス測定

バランススコアカードは元々経営システムとして作られたものですが、パフォーマンスの測定やその成果の改善にも大いに役立ちます。

バランススコアカードを明確に定義しておくことで、パフォーマンス測定の構造的な枠組みができ、パフォーマンスを分かりやすく伝えられるようになります。戦略的な目標と具体的なパフォーマンス指標を組み合わせることで、高次的な目標を達成するために必要な戦術的な下位の取り組みを実践しやすくなります。

現状と目標を比較するバランススコアカードの例
現状と目標を比較するバランススコアカードの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

バランススコアカードの作成方法

バランススコアカードをビジュアルで作成する方法にはさまざまなものがあります。最初は基本的なバランススコアカードのテンプレートを使ってみましょう。もちろんゼロから作成することもできます。ニーズに合わせてカスタマイズし、使いやすいカードに仕上げていきます。

バランススコアカードのテンプレートを用意できたら、空欄を埋めていきましょう。

1. 戦略目標を特定する

バランススコアカード作成の最初のステップでは、学習と成長、内部のビジネスプロセス、顧客、財務といった事業上の観点別に戦略目標を特定します。

一般に、それぞれの視点で複数の戦略目標 (少なくとも2つか3つ) に焦点を当てます。以下のような例が考えられます。

  • 別部門における従業員の研修を実施する
  • イノベーションでリードする
  • 顧客を保持する
  • プロセス効率を向上させる
  • 売上を増加させる

目標は具体的に、かつ俯瞰的な視点から設定することが大切です。それぞれの目標について、より具体的にパフォーマンスを図る方法は後ほど説明します。

2. 戦略マップを作成する

次に、戦略目標の間のつながりや関係を示す戦略マップを作成します。

戦略マップを作成することで、組織の戦略をスピーディに伝え、各部門、チームや個人の全社的な目標への貢献度合いを分かりやすく示すことができます。矢印を使った図でこうした関係を示せば、戦略的なパスと目標間のつながりもはっきりします。

3. 成果の測定方法を示す

最後のステップでは、戦略目標の成功を測るために使う具体的な指標を定めます。例えば、社内のビジネスプロセスの目標の一つがイノベーションで業界をリードすることだとしたら、成功度は新製品の創出数で測ることができます。

この段階では、目標のそれぞれにつき指標をリストアップし、現状を示す数値と将来の目標を概要で示しておきます。製品の生産数を測る場合であれば、目標の数値と現在の生産数を入力します。

こうした数値を合わせて見ることで、特定の目標に対するパフォーマンスをひと目で確認し、追加支援が必要な箇所を特定することができます。

バランススコアカードの概要
バランススコアカードの概要(オンラインで変更するには画像をクリック)

Lucidchart でバランススコアカードを作成

Lucidchart は、経営陣、マネージャーや従業員がビジネスで活用できる強力なビジュアルを作成するために役立つ作図ソリューションです。戦略目標を見やすく伝え、パフォーマンスベンチマークの達成に向けて共通認識を高めるカスタムバランススコアカードを作成するのに最適なツールです。

事前に用意されたテンプレートを使う場合でも、ゼロからオリジナルの図を作成する場合でも、Lucidchart ならボタンをクリックするだけで美しいビジュアルを作成できます。

また、データのリンク機能を使えばデータを直接文書にインポートすることも可能。データはリアルタイムで更新され、すべての情報をひと目で確認することができます。条件付き書式設定で目印となるビジュアルをデザインに組み込めば、目標の進捗状況や最も注意すべき指標をすぐに確認することができます。

バランススコアカードの長所は、そのシンプルさと柔軟性にあります。Lucidchart を活用して、組織全体で使える戦略管理システムを手早く構築しましょう。

著者について

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