Lucidchart の作業分解構造図(WBS) ツールをとガイド活用して、システム開発やプロジェクト計画の作成方と基本を学んで行きましょう。WBSのテンプレートや定義、ルールや基本も全てご紹介します。
この記事を読むのに必要な時間 : 3 分
ガントチャートやタスク管理、スケジュール管理やWBSの作成や管理にはLucidchartを試してみましょう。
WBS (Work Breakdown Structure) とは?
作業分解構造図 (WBS) は、プロジェクトの成果物を定義、管理、計画するために使用されるプロジェクト管理に欠かせないワークフレームです。細かい作業を分解して構造化し、より管理しやすい開発やスケジュール計画の作成を可能にし、プロジェクトをスケジュール通りに管理することができる図として導入されています。
WBS(Work Breakdown Structure) を導入することにより、プロジェクト管理の過程でプロジェクト内の複雑な作業をより効果的に監督・把握できるようになります。また、WBS に測定可能なタスクを明確に定義することにより、プロジェクトの見積もりと期限の割り当ての精度を高め、プロジェクトの計画とスケジュールを簡素化することもできます。
WBSを活用するメリット
WBSを導入することにより、プロジェクトのさまざまな要素の割り当てや追跡がスムーズになります。
効果的に使える WBS には一般に以下のようなメリットがあります。
- 定義されている : プロジェクトの参加者や関係者が理解しやすいよう定義されている。
- 見積もりがしやすい : プロジェクトの完了に必要な費用と時間を見積もるため、タスクの期間、費用や必要な物が含まれている。
- 管理可能 : 具体的な担当範囲が個人に明確に割り当てられ、管理しやすい。
- 測定可能 : 進捗が正確に測れるよう、開始日と完了日、測定可能なマイルストーンが含まれている。
- 柔軟 : 締め切りの変更やタスクの追加など、マイナーな変更に対応できる構造である。ただし、スコープの再設定や拡大の回避のために事前に予想される成果物の全体像を示すことが WBS の目的の1つであることも忘れないようにしましょう。
プロジェクト管理ツールとして効果的に使える作業分解構造を作成するには、以下の点に気をつけましょう。
- きめ細かく:プロジェクトの成果物をできるだけ掘り下げて分解し、動詞の形でタスクを表します。
- 正確かどうかをよく確認:すべての成果物、期限やリソースが適切に記録されていることを確認します。
- 補足的なアクティビティも盛り込む:研修やテスト、製品やサービスの開発、実装などのアクティビティも考慮します。文書化やレビューなどの非 IT /手続関連の作業ブレークダウンも含めるようにしましょう。
- 作業パッケージをチェック:作業パッケージは他の作業パッケージから完全に独立した形で作成します。図内でタスクが重複しないよう気をつけましょう。
WBSの種類
プロジェクト管理で一般に使用される作業分解構造には、プロセス指向の WBS と成果物指向の WBS の2種類があります。このどちらもプロジェクトのスコープ定義に使うことができ、一緒に使用することでプロジェクトの管理プロセスを独自の視点から俯瞰して、貴重な洞察を得ることができます。
プロセス指向の作業分解構造
プロセス指向の WBS は、作業ステップ、作業のフェーズや機能の観点からプロジェクトを定義します。このタイプの WBS は、プロジェクト完了のために個別の部門で行うべきステップに重点を置いたもので、通常、個々の要素を動詞形式で表します。
プロセス指向の WBS を成果物指向の WBS と組み合わせることで、機能の観点から作業を完全に分解でき、より一貫したプロジェクトのスコープを作成できるようになります。また、プロジェクト全体で質の高いプロセスが実装されていることを確認するためにも使用できます。

成果物向け作業分解構造図(WBS)
成果物向けの WBS は、具体的な成果物のコンポーネントの観点からプロジェクトを定義します。成果物は通常、プロジェクト全体の完了に必要な物理的コンポーネントやアイテムを指します。
成果物指向の WBS は、PMがプロジェクトの全体的なスコープを確認し、成果物がそれぞれどう関連しているかを確認するのに特に役立ちます。また、さまざまな管理レベルで作業の概要をつかみやすくなり、費用とリソース見積もりの精度を高めるためにも有用です。

Lucidchart を使えば、素早く、簡単に図を作成することができます。今すぐ無料のトライアルを開始して、作図と共同編集を始めましょう。
WBSを作成するWBSとガントチャートの違いと関係性とは?
WBSは、ガントチャートと違いあくまでも作業の内容を分解した表のことを示します。ガントチャートとは違い、スケジュール管理や工程管理を確認しやすくない図ですが、ガントチャートを作成する前にWBSを必ず作成することをおすすめしています。
WBSを作成することによって、事前にプロジェクトに関わる全ての作業内容の理解と洗い出しが実現します。WBSの作成完了後、内容をガントチャートに映し出し、工程管理や進行状況を視覚的に行なっていくことができます。