api 戦略

API設計ガイド:APIの戦略と作成方法

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トピック :

  • エンジニア

今日、API は新しいビジネスモデル、チャネルやデジタル製品の推進力として重要な役割を果たしています。API を効果的に収益化する方法を知っておくことで、企業は競争力を強化し、他社に先んずることができます。API を中心としたデジタルエコシステムを設計・構築するには、API 戦略が欠かせません。

社内外のユーザーに向けて提供する API の戦略を効果的に設計・構築する方法や作成方法、作り方をガイド記事としてご紹介します。

API が重要な理由

人気の消費者向けアプリやサードパーティの予約・購入サイトなど、企業が自社製品を活用するさまざまなデジタルユースケースにおいて、API によるデータ交換の重要度が高まっています。独自の API を持つことで、自社ソフトウェアを中心としたデジタルエコシステムを構築することができます。社内向け使用のみを目的とした API であっても、アプリケーションで再利用できる統合ワークフローを整備するという意味で利用価値があります。

API の活用には他にもいくつかのメリットがあります。

  • パートナーシップの構築 : 自社のデータを他の製品やサービスに統合できる可能性を他の組織に提供することで、相互に有益なパートナーシップを築く出発点とすることができます。
  • ゼロからの作り直しを回避 : 社内でワークフローを他の用途に再利用し、リソースを節約できます。
  • 提供する価値の増大 : 独自の API を使えば、社内外の顧客にさらに多くの価値を提供できます。

API 戦略とは?

過去の API の多くは設計に問題があり、ユーザーの可能性を最大限に引き出すことができていませんでした。API 戦略には、API を効果的に収益化・活用するために必要なポジショニングと計画立案が含まれます。また、こうした目標に向け、適切なプラットフォームやチャネルの整備、適切なオーディエンスへのアピールを通じ、API を核としたデジタルエコノミーを構築していくことも含まれます。

API 戦略とはつまり、オーディエンスに使ってもらえるような API を作り上げるための準備といえ、この過程を経ることで、戦略的なパートナーシップや提携を計画する際にも、API を業務に取り入れて連動させることができるようになります。

API 戦略の策定には以下のようなメリットがあります。

  • セキュリティとコンプライアンスを標準化できる : 過去の API は、アプリケーションのセキュリティやパフォーマンス上の弱点となることもありました。戦略を立てておくことで、こうした課題を予防し、対応することができます。
  • API を製品と同様に扱える : 開発チームの楽しいサイドプロジェクトではなく、自社製品と同等のレベルで API 構築に取り組むことで成功度を高めることができます。
  • 基準と期待レベルを設定できる : API 戦略の策定を通じて開発者が遵守しやすく、いつでも参照できる基準を定めることで、一貫性を確保できます。社内外のどちらに向けて提供する API でも、こうした基準があることで API を有意義に使用することができます。
  • メンテナンスとリソースの使用を管理できる : 適切な戦略を設定しておくことで、後々の API の総所有コストを削減し、需要に合わせてオペレーションを拡大することができます。

API 設計と戦略を成功させるために大切な要素

API 戦略を成功させるためには、企業文化の調整、テクノロジーの構築と導入、エコシステムの育成など、戦略を個別の要素に分けて考える必要があります。戦略は、API の市場競争力と革新性を高めるものでなければなりません。

API 戦略のロードマップ

まず、API 戦略を支えるビジネスケースの構築とプロトタイプの作成から始めます。この最初の段階では、チームの方向性を定め、共通認識を育てることが大切です。

  1. ステークホルダーに参画してもらう : すべてのステークホルダーに参加してもらい、潜在的な問題、機会やチームメンバーの能力を特定します。
  2. API のターゲットとなる層を特定する : 誰に向けて API を設計するかを決め、そのニーズを適切に掴みます。
  3. ビジネスモデルを確認する : エコシステムとビジネスモデルの計画が適切な方向に進んでいるかを確かめ、API のビジネスモデルが妥当なもので、自社のビジネスニーズに沿っていることを確認します。
  4. ユーザーエクスペリエンスとプロトタイプを作成する : ユーザージャーニーの定義から始めてジャーニーへの理解を深め、プロトタイプを作成してワークフローを図で可視化します。
  5. ロードマップを作成する : API のロードマップ作成を始めます。ここでも必要に応じて図を活用し、API 戦略を描き出すことができます。
  6. 経営陣の支持を獲得する : ここまでの作業が終わったら、ロードマップやプロトタイプを経営陣にプレゼンします。次の段階となる組織内の調整を成功させるには、経営陣の支持とサポートが不可欠です。

API のもたらす価値を確実に定義し、組織内の調整を行う

API 戦略には、全社を巻き込む企業文化的な要素も含まれます。ロードマップの作成に並行して、文化面でも対応に取り組みましょう。API は製品エコシステムの重要な部分を占めることとなるため、社内での詳細な調整が必要となるはずです。もし、API が社外使用を目的としたもので、最終的に消費者への提供を目指す場合には、API 戦略を中心に文化を構築していく必要があるかもしれません。

  1. 基本的なトーンを決める : 全社に関係する内容として API のビジョンを発表して社内に周知し、組織にとって API 戦略がどのような意味を持つかについての認識を高めます。
  2. 価値を明確に伝える : API 戦略とビジョンを通じて高めることができる価値には、プライバシー、セキュリティ、信頼性や信用などがあります。こうした価値をステークホルダーに伝え、API 戦略内でも明記しましょう。
  3. 採用計画とトレーニング計画を作成する : API 戦略に参画してもらいたい人材を的確に決めることで、適切なメンバーに参加してもらい、必要なリソースを確保することができます。
  4. 製品を中心とした文化を築く : 製品中心のアプローチで API 戦略を規定することで、社内外の API のユーザーにサービスを提供する準備をします。API を成長させ、改善するための機会も見えてくるでしょう。

エコシステムの基盤となる技術を構築する

この時点で API の技術面の詳細はだいたい決まっているはずですが、さらにプラットフォームやライフサイクルなどについても検討する必要があります。

  1. ライフサイクルを把握する : 提供開始や提供終了間近など、API の現在地を確認します。現在まさにエコシステムを構築している最中であれば、おそらく「若い」API であり、そのライフサイクルの始まりに近いと言えるでしょう。自社の API エコシステムがどの程度確立されているかを考え、ライフサイクルの残り期間におけるビジネスと技術面での計画について検討します。
  2. 必要となる KPI を特定する: API 戦略の進捗状況や API のパフォーマンスを追跡するために適切な KPI を設定し、モニタリングのための計画を立てます。ダッシュボードで KPI を可視化すると便利です。
  3. API アーキテクチャを計画する : API エコシステムの成長に伴うリソースの使用量やパフォーマンスの変化に備えて計画を立てます。
  4. セキュリティ面でのベストプラクティスを選択する : 自社のユースケースに最適なセキュリティのベストプラクティスを決めることで、セキュリティ問題の発生を防ぎます。

API を中心としたコミュニティを作る

まずオーディエンスに API のことを知ってもらわなければ、どんなによいものを作っても意味はありません。社内外で API が利用される方法に応じ、マーケティングキャンペーンの準備、トレーニングや認定プランの作成、フィードバックとサポートフローの開発、戦略的なパートナーシップの検討を行う必要があります。

  1. マーケティングを計画する: 社内使用に限られた API の場合でも、まずはユーザーに API を売り込む計画の立案から始めます。API について広報するキャンペーンが必要な場合もあるでしょう。
  2. 開発者ポータルを構築する : 外部ユーザーの獲得や提携を狙うなら、開発者ポータルは必須です。マーケティングとサードパーティの開発をサポートする方法についても検討を始めます。
  3. トレーニングを開発する : 該当する場合は、API を使う開発者へのトレーニングと認定の提供方法の検討も始めます。
  4. サポートを準備する : ユーザーや開発者にサポートや製品関連のヘルプを提供する準備をします。
  5. パートナーシップの可能性を探す : 戦略的パートナーシップを育てるため、パートナー候補の発掘に努めます。

API を設計・構築する際のヒント

1. API の具体的な目標を設定する

API を図式化することで、新しい API エコシステムの全体像を掴めるようになります。オーディエンスとユーザーのニーズを最優先して立てた目標を API の作成と戦略の指針とすることで、組織として機能的な API をスムーズに構築できるようになります。

2. パイロットプロジェクトから始める

API、設計、戦略、ユーザーエクスペリエンスやビジネスモデルにそれぞれ対応するプロトタイプを用意し、ユーザーに提供してフィードバックを集めてみましょう。潜在的な問題や機会に早い段階で気づけるほど開発しやすくなり、リソースも節約できます。

API のベータ版を作成し、開発者やチームメンバーに公開するのも戦略として有効です。こうすることで、API の戦略を策定する段階にありながら、初期ユーザーにトラブルシューティングや機能テストを行ってもらうことができます。

3. エコシステムを少しずつ構築する

段階的なロールアウトでアクセスの構築を始めることで、API を継続的にモニタリングし、発生する課題を管理することができます。こうした段階的なアプローチは新しいプラットフォームやチャネルへのアクセス、パートナーシップの構築でも有効です。必要に応じて1つずつ導入していくことで、サポートやパフォーマンス関連の問題にも対応しやすくなります。

こうして時間をかけてユーザーやパートナーの数を増やし、完全な API エコシステムに育てていきます。

4. ビジュアルを活用する

ビジュアルは、チームの計画、監視や構築をサポートするツールとして API 戦略のさまざまな段階で活用できます。

5. ロードマップの作成、テストと継続的な改善を実践する

API 戦略は、状況に合わせて改善を加えることでその真価が発揮されます。必要に応じて柔軟に戦略を見直し、変更していきましょう。

API エコシステムの構築

戦略が進化するのに伴い、既存の作業をベースに作業を重ね、小さな成果を祝いつつ成功を活用していくことで、デジタルエコシステムが完成していきます。効果的な API 戦略を構築することで、組織の事業目標に大きく貢献するエコシステムを作り上げることができます。

次のステップでは、Lucidchart で独自の API 図を作成してみましょう。

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