目標設定理論とは
産業組織心理学者のエドウィン・ロック博士が提唱した「目標設定理論」では、最も効果的な目標の設定方法を推奨しています。ロック博士は、目標が困難なものであればあるほど、社員のパフォーマンスが向上し、目標を達成する意欲が高まることを発見しました。
つまり、ごまかすことはできないということです。簡単な目標であればあるほど、その達成のために努力することはありません。達成困難な(しかし不可能ではない)目標を設定すれば、最大限の努力をするでしょう。
この記事では、ロック博士の理論の重要な側面に含まれる、現実的な目標設定や本人のやる気などについて詳しく解説しています。個人的な目標を達成できるよう、また社員が効果的に目標を設定できるよう、是非、最後までお読みください。
目標を設定するための7つのステップ
目標が重要であることを知りながら、なぜ目標を達成できないのでしょう?それは、目標を達成するためのステップを計画しないからです。
目標を設定する際には、最終目的地だけでなく、その過程(つまり、どのようにタスクを完了するか)についても考える必要があります。以下のステップで始めてみましょう。
1. 求める成果を明確にする
目標を設定する前に、次の質問を自問して、何を達成しようとしているのかについて、より深く突き詰めていきます。
- この目標は、本当に自分が求めていることなのか?
- この目標は、価値観や他の目標に合致していますか?
- 多大なる時間と労力を注ぎ込むほど重要なことか?
時間をかける気がないのであれば、そもそも目標にすべきではないかもしれません。
同時にいくつもの目標を立てれば、1つも達成することができないかもしれません。上の質問を問うことで、現時点で一番大切な目標(多くても2、3個まで)を絞り込み、集中しましょう。
2. SMARTな目標を立てる
的を絞ったら、目標が次のSMART基準を満たしているかを確認します。
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能)
- Attainable(達成可能)
- Realistic(現実的)
- Time-bound(期限が決められている)
SMARTな目標設定で最も重要なことは、具体的な目標を立てることです。これにより、進捗状況を明確に把握し、目標を達成できたかどうかを判断できるようになります。目標が具体的であればあるほど、目標を達成する確率が高くなります。
例えば、ダイエットを目標に掲げる人は多いですが、必ずしも期限と落としたいキロ数まで明確にしません。具体的な目標とは、「7月4日までに11キロ痩せる」というような目標のことです。この目標では、期限と落としたいキロ数を明確にしています。
3. 目標を書き出す
目標を紙に書くことで、頭の中でぼんやりとしたアイデアだったものが急に現実的で具体的なものになります。紙に書いたら、鏡やパソコン画面の横など、見えるところに貼っておきましょう。チーム目標であれば、チームメンバーの机の横の壁に貼り、会社の目標であれば、社内報に掲載します。
こうすれば、毎日、目標に向けて努力しようという気持ちになります。目標を紙に書く際は、「達成したい」というやる気を維持できるよう、ポジティブなトーンを心がけましょう。
4. アクションプランを作成する
多くの人は目標を決めても、その目標を具体的に達成するためのアクションプランまでは立てません。アクションプランには達成しようとしている全体目標と、それを現実化するために必要なステップをすべて含めます。
想像力を働かせてアクションプランを作成しましょう。童心に帰って、自由な発想で作成していきます。クレヨン、マーカー、色鉛筆などを使って目標を書き出しましょう。『フォーブス』誌によると、このように楽しんでアクションプランを作成することで、脳のさまざまな箇所が刺激され、目標が記憶されやすいそうです。