2. 実行
次の段階では、仮説 (つまり、提案された解決策) をテストします。PDCA サイクルは、中断を最小限に抑えてプロセスを改善するのに役立つ、小規模かつ段階的な変更に焦点を当てています。
可能であれば、管理された環境で、他の業務を中断することなく結果を評価できるよう、小規模なプロジェクトで仮説をテストします。ひとつのチーム、あるいは特定の層で解決策をテストするのもよいでしょう。
3. 評価
テストが完了したら、結果を確認し、分析します。この段階が重要なのは、解決策を評価し、必要に応じて計画を修正することができるためです。計画は実際にうまくいったか、その場合はプロセスに不都合はなかったか、どのステップを改善できたか、今後の反復から削除すべきかを検討します。
この段階での評価は次のステップでの決定に影響するため、結果を慎重に検討することが重要です。
4. 改善
ついに改善を実践する段階です。すべてが計画どおりに進んだ場合は、実証済みの計画を実行できます。この新しいプロセスは、今後の PDCA 反復のベースラインになります。
改善を実践する前に、次のような質問を検討します。
- 解決策をフルスケールで実装するにはどのようなリソースが必要か?
- 実装と導入を成功させるにはどのようなトレーニングが必要か?
- 解決策のパフォーマンスをどのように測定し、追跡できるか?
- 改善の余地はあるか?
- 他のプロジェクトに応用できることを学べたか?
計画が期待どおりに進まなかった場合は、計画段階に戻って調整を行い、新しい試行の準備をすることができます。
PDCA の例
では、PDCA モデルは実際にどのように機能するのでしょうか?
2019年、中国の寧波女性小児病院の産婦人科は、PDCA を適用して緊急決定から分娩までの時間 (DDI) を短縮しました。これは、帝王切開の実施を決定してから新生児を出産するまでにかかる時間を指し、緊急事態においてこの期間を短縮することは、救命と患者の転帰の改善のために重要となります。
その方法は次のようなものでした。
計画:2019年の同院の平均 DDI 時間は14.40分でした。プロセス分析の結果、DDI 時間に影響する主な原因が3つ特定されました。
- 欠陥のあるプロセス
- 応急処置の経験不足
- 部門間の連携が不十分
実行:チームは、以下を含む各原因の改善策を策定しました。
- 手術前のルーチンをスピードアップするための外科的プロセスの簡素化
- 緊急事態に対応するための DDI 専門チームの設置
- DDI チームの作業プロセスの標準化
- 応急手当の臨床経験を持つ先輩医師による救急医療チームの創設
- 産科安全会議、緊急帝王切開講習、実践的・理論的研修など、さまざまな定期研修の実施
- 多部門救急対応訓練の実施
評価:同院は毎月進捗状況を監視・分析し、定期的な評価要約を作成し、時間の経過とともに原因分析と改善策を改良しました。
改善 : プロセスの見直し後、病院の改善により帝王切開分娩プロセスが最適化され、部門間のコラボレーションが強化され、2020年の平均緊急 DDI は12.18分に短縮されました。
PDCA サイクルでカイゼンを支援
PDCAは、カイゼン手法を実践する企業にとって特に有用なツールです。カイゼンとは、時間をかけて大幅な改善をもたらす、小さく頻繁な変化に焦点を当てた組織の考え方と文化を指します。
PDCA サイクルは、継続的な改善を開発・実行するためのフレームワークを提供することで、カイゼンの理念をサポートします。
継続的改善に Lucidchart を活用
Lucidchart は、チームや企業がプロセスを綿密に計画し、新しい方法でデータを視覚化するのに役立つビジュアルワークスペースです。Lucidchart なら、PDCA サイクルを可視化してプロセスの各ステップを円滑に進められます。プロジェクトを計画する際には、特性要因図を作成すると、問題と潜在的な原因を視覚化できます。