UML パッケージ図について知っておきたいことすべて

UML入門知識ガイドへようこそ

UML図の作成経験はなく、詳細を学びたい。
Lucidchartを使って自分でUML図を作成したい。

このガイドでは、使用する上での利点や作成方法のベストプラクティスなど、パッケージ図について知っておくべきすべてを包括的にご紹介しています。Lucidchart の UML 図ツールを使えば、複雑な UML 分類子でもパッケージ図の構造や組織を活用して分かりやすく表現することができます。

この記事を読むのに必要な時間 : 2 分

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UML図 を作成

パッケージ図とは?

パッケージ図とは、パッケージの形でさまざまなモデル要素の構成と配置を示すために使われる構造図です。パッケージとは、図、文書、クラスやその他のパッケージなどの関連する UML 要素のグループを指し、図内ではファイルフォルダーとして表されます。各要素がこのパッケージの中にネストされ、図内で階層を構成します。パッケージ図は一般に、ソフトウェアシステムなどの UML 分類子内の階層型アーキテクチャ編成を視覚的に表すために使用されます。

UML パッケージ図

パッケージ図の利点

UML システムやプロジェクトをビジュアル化する上で、適切なパッケージ図の作成には以下のような利点があります。

  • 所定のシステム内のさまざまな UML 要素の階層構造を明確に把握できる。
  • 複雑なクラス図を整理されたビジュアルに単純化できる。
  • 大規模なプロジェクトやシステムを俯瞰でき、貴重な洞察が得られる。
  • さまざまなプロジェクトやシステムを明確に視覚化できる。
  • システムやプロジェクトの変化に合わせてビジュアルを簡単に更新できる。

パッケージ図の基本的な構成要素

パッケージ図の構造は比較的シンプルです。それぞれの図に含まれる記号は以下の2つのみです。

記号の画像

記号名

説明

UML パッケージの記号

パッケージ

データ、動作やユーザーの操作に基づき共通の要素をグループ化

依存関係

ある要素 (パッケージ、名前付きの要素など) と別の要素との関係を図示

 

これらの記号は、パッケージ、依存関係やその他のシステム内の要素の異なる反復を表現するためにさまざまに使用できます。基本的に、パッケージ図には以下のコンポーネントが含まれます。

  • パッケージ

    : システム内で論理的に関連する要素をグループ化する名前空間。パッケージ内に含まれる要素はいずれも、パッケージ化が可能な要素で、かつ一意の名前をもつ必要があります。
  • パッケージ可能な要素

    : 名前付き要素。パッケージに直接所有されている場合もあります。イベント、コンポーネント、ユースケース、パッケージ自体がこれに含まれます。パッケージ可能な要素は、パッケージ内で適切な名前のラベル付きの長方形として示されます。
  • 依存関係

    : ある要素 (または一連の要素) が相互に依存または影響する方法を視覚的に示したもの。依存関係は、「アクセス」依存関係と「インポート」依存関係の2つのグループに分かれています。(詳細は以下のセクションを参照してください。)
  • 要素のインポート

    : インポートする名前空間とインポートされたパッケージ可能な要素との間の有向関係。パッケージのインポートに頼らず、かつ名前空間内で公開することなく個々の要素をインポートするために使用されます。
  • パッケージのインポート

    : インポートする名前空間とインポートされたパッケージとの間の有向関係。インポートされたパッケージのメンバーの名前を独自の名前空間に追加する有向関係です。
  • パッケージの統合

    : あるパッケージの内容が別のパッケージの内容によって拡張される有向関係。基本的に、2つのパッケージの内容が組み合わさり、新しいパッケージが作成されます。

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パッケージ図での依存関係の記法

パッケージ図は、システム内のパッケージ、クラス、コンポーネントやその他の名前付き要素の間のインポートやアクセスといった依存関係を示すために使用されます。依存関係はそれぞれ、複数の要素間の関係の種類を表す矢印付きの接続線として示されます。 

依存関係には、主に以下の2つのタイプがあります。

アクセス

: あるパッケージが別のパッケージの機能による支援を要することを示します。
例 :

UML パッケージ図 アクセス依存関係

インポート

: あるパッケージから別のパッケージに機能がインポートされたことを示します。
例 :

UML パッケージ図 インポート依存関係

依存関係をさらに以下のカテゴリーに分類することもできます。

  • 使用法

    : 所定の名前付き要素の完全な定義と展開に別の要素が必要となる場合に発生します。例 : 顧客とサプライヤー。
  • 抽象化

    : システム内の別々の抽象レベル (通常は顧客とサプライヤー間の関係) で同じ概念を示す2つの要素を関連付けます。
  • 展開

    : 展開目標へのアーティファクトの展開を示します。

他の UML 図でのパッケージの利用

上述のように、パッケージは UML の構造体であり、さまざまな UML 図で UML 分類子に含まれる要素を整理するために使用できます。一般に、パッケージ図は以下の図で使用されています。

  • ユースケース図

    : 各ユースケースが個々のパッケージとして示されます。
  • クラス図

    : クラスがパッケージに編成されています。

パッケージは、他の UML モデルでクラス、データエンティティやユースケースなどの要素を整理・配置するためにも使用できます。パッケージ図構造を他の UML 図と併用することで、さまざまなモデルタイプを単純化でき、理解しやすくなります。

モデル図

UML の補助的な構造図で、システムの論理、動作、構造的な側面を表すために使用されるモデル図とパッケージ図を組み合わせて使用することもできます。ビジュアルを使った整理なしでは、単純なモデルでも理解が難しい場合がありますが、内容物となる要素を分かりやすく名前で示したパッケージを使うことで、モデルを俯瞰的な視点で把握できるようなります。また、依存関係にもラベルが付いているので、各要素間の関わりも適切に理解できます。

パッケージ図の例

以下のテンプレートでは、パッケージ図を使って基本的なeコマースアプリ内のパッケージをモデル化しています。テンプレートをクリックして変更し、設計したシステムの構造をパッケージレベルで表示する方法を確認してみましょう。

UML パッケージ図


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